2003年1月16日(木)17:17

欧州委員会は独仏のEU改革案を厳しく批判

ブリュッセル(ロイター)

欧州委員会はEU二大統領制という独仏提案を混乱しており官僚的であるとして退けた。

「われわれは、結局のところは競い合う、二つの官僚体制を備えた二つの官庁を必要としているとは思わない」と欧州委員会のジョナサン・フォール Jonathan Faull 主席広報官は木曜日ブリュッセルで述べた。ドイツとフランスは、EU内に欧州委員長とともに二頭体制を形成する、最長で5年任期の新たな代表職を創設することを提案している。

「一層の正統性と市民にとって分かりやすい組織を目標とするならば、われわれはこの案が欧州連合改革の賢明な方策であるとは考えない」とフォール主席広報官は続けた。あわせて、独仏提案は自動的に実行に移されるものではないとも強調した。他の多くのEU加盟国も欧州委員会と同じ見解である。これまでとりわけ小国が独仏提案に懐疑的な反応を示した。その一方でイギリスとスペインは賛成を示唆している。

欧州将来像会議は、来週月曜日と火曜日にEU諸機構の改革に関して初の協議を行う。同会議は夏までにEU憲法草案を作成することになっており、草案は今年末にも政府協議の場で加盟国によって可決される可能性がある。憲法はこれまでのEU諸条約に代わるもので、EUが27ヶ国またはそれ以上に拡大した後も共同体を制御可能なものとし、一層の民主的正統性を与えるものである。

原題:EU-Kommission uebt scharfe Kritik an EU-Reformvorschlag




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